2021年6月20日(日)あさ7:00放送 『健康カプセル!ゲンキの時間』において、
現在、世界で非常に猛威をふるい続けている新型コロナウイルスですが、
これまでは、
その重症化リスクを高めてしまう原因の多くは、 心臓病、糖尿病、 高血圧、 脳梗塞の後遺症など様々な全身疾患にあると言われてましたが、 歯周病も要因の一つとして、大きく関係する可能性が高いと特集されていました。
昨年、英国において公開された研究結果では、 新型コロナウイルスに感染した人々から、平均よりも大量の歯周病菌が見つかったとの事であります。
そんな歯周病は、 30歳以上の約75~85%が軽度であれ、中等度であれ、ある程度かかってしまっている病気と言われており、基本的に痛み腫れも生活に支障をきたすレベルでなく、無症状に進行してしまって気づいたときには重度になってしまっていることも多い、 誰でも発症する可能性があると言われています。
歯周病は口の中だけの病気と考えがちですが、 研究によって、 心臓や肺、脳、関節、血流など、 全身の様々な場所に悪影響を及ぼすことが分かってきました
口の中の磨き残しや汚れの定着により、細菌が増殖していくと、細菌が血液を経由し全身へ流れ、感染性心内膜炎、糖尿病などのリスクを増大させる可能性があります。
また歯周病原因菌により動脈硬化を誘導する脂肪性物質が血管内に沈着し、血液の流れが悪くなると、脳梗塞や心筋梗塞、等のリスクも増してしまいます。
高齢の方においては、口腔ケアが不十分だと誤嚥性肺炎により危険な事態にもなりかねないことは様々な研究データで言われています。
番組の中では、動物実験レベルですが、認知症との関連性も示唆されていました。
マスク、手洗いうがい、換気、ソーシャルディスタンス等、引き続き皆様方におかれましては、十分完成拡大予防に努めていただくことはもちろんですが、
歯石などは一度ついてしまうと通常の歯ブラシでは除去できないですし、歯周病、歯肉炎等、自身では気づかないうちに進行してしまっていることも多いので、検診、歯周治療、クリーニングを通じて、少しでも、感染予防、皆様の健康に寄与できればと切に願うばかりです。